なぜ完全FIREを目指さないのか|私に合った資産形成の形
なぜ「完全FIRE」を目指さなくなったのか

資産形成を始めた当初は、私も「FIRE=会社を辞めること」だと思っていました。
できるだけ早く働かなくてよくなる状態を目指し、資産を増やすことがゴールだと考えていたのです。
しかし、資産が増えていくにつれて、少しずつ考え方が変わってきました。
一番大きな理由は、
完全FIREを目指せるほどの収入が自分にはないという現実に気づいたことです。
完全FIREを目指すには、相当な資産額が必要になります。
もし目指すとすれば、生活費を極限まで下げ、支出を強く抑え続けなければなりません。
そう考えたとき、
「完全FIREのために、今の人生の豊かさを犠牲にするのは違うのではないか」
と思うようになりました。
今を我慢して、ひたすらお金を貯め続ける生活は、私にとって豊かな人生とは感じらなかったのです。
また、完全FIREとは、収入をすべて投資資産に頼る生き方です。
一見すると理想的に見えますが、現実的に考えると不安も多いと感じました。
・相場が下落したらどうするのか
・毎月資産を取り崩すプレッシャー
・社会とのつながりがなくなる不安
・病気や想定外の出費への備え
これらをすべて「資産だけ」で支える生活は、
私にとっては安心よりも不安の方が大きく感じられました。
資産形成を続ける中で気づいたのは、
「仕事がつらい原因は、働くことそのものではなく、ストレスの大きい働き方だった」ということです。
昇進を目指すプレッシャー
責任の重い立場
クレーム対応や人間関係
長時間労働
こうした要素が重なり、心と体に負担がかかっていたのだと思います。
そこで私は、
「完全に働くのをやめる」のではなく、
「ストレスの少ない働き方に変える」という方向に考えをシフトしました。
資産があることで、
・いつでも辞められる安心感
・無理な仕事を引き受けなくていい余裕
・昇進や評価に縛られない働き方
が可能になります。
今の私にとってFIREとは、
働かない自由ではなく、働き方を選べる自由です。
完全FIREを目指さなくなった最大の理由は、
「収入的に現実的ではなかったこと」と、
「今の人生を犠牲にしたくなかったこと」でした。
働きながら資産を増やす方が安心だった
完全FIREを目指さなくなったもう一つの理由は、
働きながら資産を増やす方が、精神的に安心できると感じたからです。
資産が増えてくると、「このまま仕事を辞めても生活できるのでは?」と考える瞬間があります。
しかし実際にシミュレーションしてみると、資産だけで生活することには大きな不安もありました。
・相場が下落したらどうするのか
・想定外の医療費や出費が出たらどうするのか
・毎月資産を取り崩すプレッシャー
・将来のインフレへの不安
これらをすべて「投資資産」だけでカバーする生活は、私にはハードルが高く感じました。
一方で、働きながら資産形成を続ける場合は、
収入源が二つある状態になります。
・給料という安定収入
・投資による資産の成長
この二本柱があることで、安心感は大きく違います。
給料がある限り、生活費は基本的にそこからまかなえます。
投資資産はすぐに取り崩す必要がなく、長期で育て続けることができます。
つまり、
「生活費は給料」
「将来の安心は資産」
という役割分担ができるのです。
また、働いていることで社会とのつながりも保たれます。
毎日やることがあり、人と話す機会があり、一定のリズムで生活できることは、思っている以上に大切だと感じました。
完全に仕事を辞めてしまうと、
・生活リズムが崩れる
・人と話さなくなる
・目的を見失う
・孤独を感じる
といった不安もあります。
私にとっては、
「少し働く+資産を増やす」
このバランスがちょうど良い形でした。
さらに、働いていることで投資に対する姿勢も安定します。
相場が下がっても、
「給料があるから、今は気にしなくていい」
「また積み立てを続ければいい」
と冷静に考えられるようになります。
もし資産だけで生活していたら、
毎日の値動きに一喜一憂してしまい、メンタル的にかなりきつかったと思います。
働きながら資産を増やすことで、
・焦らない
・売らない
・続けられる
この状態を保てるようになりました。
完全FIREではなく、
「働きながら資産を育てる」という選択は、
私にとって一番安心できる生き方です。
今の自分にとってちょうどいいFIREの形
完全FIREを目指さなくなり、働きながら資産を増やす選択をした今、
私にとっての理想のFIREの形は「完全に働かない」ことではなく、
低ストレスで、無理なく続けられる働き方をしながら生きることです。
いわゆる「窓際FIRE」や「ゆるFIRE」に近い形だと思います。
・責任の重いポジションには就かない
・昇進や昇格を目標にしない
・無理な残業はしない
・人間関係のストレスを最小限にする
・健康を最優先にする
こうした働き方をしながら、毎月の生活費は給料でまかない、
資産は長期で育て続ける。
このスタイルが、今の自分には一番合っていると感じています。
資産があることで、仕事に対する考え方も大きく変わりました。
「この会社を辞めたら生活できない」
という不安がなくなり、
「嫌なら辞めてもいい」
「無理な要求は断ってもいい」
という心の余裕が生まれました。
結果として、以前よりも落ち着いて仕事ができるようになり、
人間関係にも振り回されにくくなった気がします。
また、生活費を月15万円程度に抑えていることで、
必要な資産額も現実的な範囲に収まっています。
完全FIREのように
「〇億円必要」
という世界ではなく、
・生活防衛資金を確保
・老後資金を準備
・毎月の積立を継続
この積み重ねで十分だと感じるようになりました。
大切なのは、
他人のFIRE像を目指すことではなく、自分に合った形を選ぶことだと思います。
SNSやYouTubeでは、
・〇歳でFIRE
・資産5000万円
・不労所得だけで生活
といった情報があふれていますが、それが自分にとって幸せとは限りません。
自分にとってのFIREは、
・健康を守れる
・ストレスが少ない
・お金の不安がない
・時間に少し余裕がある
この状態を長く続けることです。
完全に働かなくなることよりも、
「無理しない働き方を選べる自由」を手に入れること。
それこそが、今の自分にとって一番ちょうどいいFIREの形だと思っています。
まとめ:FIREはゴールではなく「生き方の選択肢」
FIREという言葉を聞くと、
「できるだけ早く仕事を辞める」
「一切働かずに生きる」
というイメージを持つ人も多いと思います。
しかし、実際に資産形成を続けていく中で感じたのは、
FIREはゴールではなく、あくまで生き方の選択肢のひとつだということでした。
完全FIREを目指すには高い収入や極端な節約が必要になり、
それが自分にとって本当に幸せなのかと考えるようになりました。
今の私にとって大切なのは、
・無理をしない働き方
・健康を守れる生活
・お金の不安が少ない状態
・心に余裕のある毎日
このバランスを保ちながら生きていくことです。
資産を持つことで、
「嫌な仕事を無理に続けなくてもいい」
「選択肢を自分で決められる」
という自由が生まれました。
それは、完全に働かない自由ではなく、
働き方を選べる自由だと思っています。
FIREの形は人それぞれ違っていいはずです。
・完全に仕事を辞める人
・短時間だけ働く人
・好きな仕事だけ続ける人
・今の仕事をゆるく続ける人
どれも正解で、他人と比べる必要はありません。
これからも私は、
資産を育てながら、心と体を守り、
自分にとってちょうどいい働き方と生活を続けていきたいと思います。
FIREはゴールではなく、
「どう生きるか」を考えるための選択肢のひとつ。
そう考えるようになったこと自体が、
資産形成を続けてきた一番の成果かもしれません。

